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2004年7月6日(火) 7色ハスカップの秘密

金田ベリー園のハスカップは20年前に購入した苗などを増やしていったものだ。当時は今と違いハスカップはあまり品種改良されていなかった。だから野生種に近い色んなハスカップの木がある。

金田さーん、何やってるんですか?
「今朝採っちゃったからなー、いいのあるかなー。」
「何ですか?」

あれ?イチゴなんてありましたっけ?
あるのさ、ベリー園だもの。でもこれは自家用。甘いよ。食べてみな。

今はハスカップの収穫真っ最中。朝早くから日が暮れるまで、金田さん一家と出面さんでせっせと収穫している。

金田ベリー園のハスカップは20年前に購入した苗などを増やしていったものだ。当時は今と違いハスカップはあまり品種改良されていなかった。だから野生種に近い色んなハスカップの木がある。これは丸い実で酸味が強い。

こちらは実が大きくほのかに苦味のあるタイプ。生食に向かないもっと苦味の強い苗もあったが、これらは20年の間に選別して燃やしてしまった。

こちらは、細長くて完熟してもこんな色だ。実は甘く酸味は弱い。葉っぱはすごく細長い。

そして、こちらが最近の改良品種(バイオ)。実が大きくて甘い。こんなふうに、農園には野生に近い種が7種類。改良種が3種類ほどある。

収穫直後の実。こんなふうに、色んな種類の実が混ざった状態で収穫される。ハスカップの皮は薄いので、収穫はひとつひとつ丁寧に行っている。そして、これをブロワーでゴミを飛ばしてきれいにしてすぐに冷凍する。

うちのハスカップジャムがほかよりも断然美味しいといわれる理由のひとつには、このように色んな野生種に近いハスカップが7〜10種類も混ざっていることもひとつだ。酸味やほのかな苦味などは味に大きく影響する。そして野生種には改良種では失われてしまった人間には解明できていないパワーもあるのではないかと密かに思っているのだ。